2016年12月28日
年の瀬も押し詰まってきました。皆さん大掃除等で体調を崩されていませんか?ノロやインフルエンザにもご注意くださいね。
今回は「歩行」についてお話します。
皆さん「歩く」ことについてじっくり考えたことがありますか?
「歩行」とは片方の足が必ず着地した状態での移動で、一歩ずつバランスを取りながら動く運動です。足だけの運動だと思われがちですが、上半身(特に肩の関節)と股関節が大きく関わっています。そして膝の関節は体中の関節の中で最も大きな接触面をもつ関節で、肩・股関節のバランスを調整する司令塔の役目もしています。
各々の関節がうまく連携して動けるように基本的は「歩行法」を身につけましょう!
まず正しく立つことから始めます。
正しく立つための手順
①呼吸を整える・・・肩幅よりやや狭い足幅で立ち、一度ゆっくり息を吐く(息は口で吐き、鼻で吸う)
②腕はリラックスして体の側面につけ、親指ができるだけ後方に向くように二の腕をまわす(息を吐きながら行いましょう。姿勢が伸びてきます。)
③親指はそのままで、腕を体の側面に密着させ、前腕をまわして親指を前に向ける(この時、リラックスはしても肩の力は抜きすぎずに!)
④最後に肩をストンと落とす(背中が丸くならないように注意)
以上が「上半身編」です。
次に「下半身編」です。ここで重要なのはつま先の方向です。足が前に振り出される時、つま先はやや外側に向くのが自然です。この角度は人によって違うので、まずその角度の確認をしましょう。
正しいつま先の角度の確認
①床に目安となる3~4mの線を決め、その線を挟むように両踵をそろえて立つ(フローリングなら板のラインを、無ければマスキングテープなどを床に貼るといいでしょう)
②一歩後方に右足を引く(踵は常に線上)
③②の状態から今度は左足を後方に引く(踵は線上)
上記②と③のつま先の角度があなたにふさわしい角度となります。
この角度を意識して常に踵が線上に乗るように歩いてみましょう。最初は綱渡りのようなぎこちない動きですが、徐々に普通に歩けるようになります。歩行時に痛みのある方の場合、この歩行で痛みが和らいだりなくなったりすれば成功です。
スポーツ選手のパフォーマンスを向上させる立ち方もアドバイスさせていただきますが、実践しないとマスターできないので興味のある方は当院へお越しください。
それでは皆さん、正しい歩行を身につけよいお年をお迎えください。
次回は今回の「歩行」にまつわる豆知識をお伝えする予定です。