2016年5月23日
5月だというのに連日25℃を超える夏日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか?
天気予報では頻繁に「熱中症注意」を呼び掛けていますね。今回は、「なぜ今熱中症なのか」・「熱中症の症状&応急処置」についてお話します。外でのお仕事やスポーツをする方だけでなく、室内でも熱中症リスクはあります。まずは知ることから、ご一読ください。
なぜ今、熱中症なのか
・身体がまだ暑さに慣れていない5月に気温急上昇
・一日の温度差が10℃以上・・・5℃以上の温度差で自律神経が乱れ体温調節が狂います
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「その日の気温と湿度を知ること」
「室内の気温と湿度を定期的にチェックし現状を知る」
これらが熱中症予防につながります!
リビングや寝室に温湿度計を置いていますか?
特に注意を要するのは乳幼児と高齢者
・乳幼児は汗腺が未発達で体温調節がうまくできません。
またベビーカーでは地面が近く照り返しによる輻射熱でより温度が高い状態です。
・高齢者は脂肪がつきやすく身体の水分割合が少なくなっています。
またのどの渇きを感じづらく水分を欲しないというのも熱中症の原因の一つです。
近くにいるご家族の意識や声かけで乳幼児・高齢者の熱中症は防ぐことができます!
熱中症発生のメカニズム
熱中症症状は?
・めまいや顔のほてり
体温が上がり気化の血行が良くなるとまず顔が紅潮し全身の血行が良くな
りますが、血液の量には限りがありやがて生命維持のために脳への血流が
低下しめまいや立ちくらみが起こります(熱失神)。
・疲労感
大量の発汗の際、うまく水分補給が出来ないと脱水症状を起こします。これ
が続くと全身倦怠感・嘔吐・頭痛が起こります。
・筋肉痛や痙攣
汗と共に塩分が体外に排出されます。塩分は筋肉の収
縮を調節する役割があるため(「レース中の脚の痙攣」ご
参照ください)、不足すると手足の痙攣や筋肉痛を引き起
こすことがあります(熱性痙攣)。
これらは熱中症初期のサインです。こういった症状には以下の応急処置が有効です。
ただし段階が進み倒れたり意識障害を起こした場合は体温調節機能の低下で脳にダメージが生じている事があり大変危険な状態です。すぐに救急車を呼び医療機関で受診して下さい
応急処置のポイント
① 涼しい場所へ移動しましょう。(日陰やエアコンの効いた部屋)
② 衣服をゆるめ、身体を冷やして体温を下げましょう。
氷枕や保冷剤で首筋・わきの下・脚の付け根(ソケイ部)を冷やします。
皮膚に水をかけ、うちわや扇子であおいでも体を冷やすことが出来ます。
次回「熱中症対策 その2」では熱中症にならないための体づくりについてお話します。